Chin rest / あご乗せ
- かけ声
- あご / チン
- どんなときに使う?
- 手のひらや膝にあごをのせて静止する。点眼・耳掃除・診察を“犬が自分の意思で受ける”ための土台。あごを離せば中断できる=犬に主導権を渡す協調ケアの中心。
- 手の合図
- 手のひらを上に向けて差し出す。
- 「Yes」と言うタイミング
- あごが手のひら(または膝)に触れて、体の力が抜けて静止した瞬間。
先に覚えておくこと
教え方
- 手のひらを上に向け、犬の口の下に出す。鼻先を近づけてきたら「Yes」→ご褒美。
- あごが手に乗る動きが出たら、乗った瞬間に「Yes」→ご褒美。
- 乗る動きが安定したら「あご」と言ってから手を出し、乗ったら「Yes」。
- 乗っていられる時間を1秒→3秒→5秒と少しずつのばす。あごを離したら中断=無理強いしない。
習得レベル
やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。
Lv1 犬が自分からケアを受ける協調ケアの土台。
- やること
-
- 手のひらを上に向け、犬の口の下に出す。
- 鼻を近づけてきたら「Yes」→ご褒美。あごが手に乗ったら、その瞬間に「Yes」→ご褒美。
- おやつは手に握らず、乗った後に別の手から出す。
- 合格ライン
- あごが手のひらに乗る、5回続けて。
Lv2 言葉の合図であご乗せを始められる。
- やること
-
- あごを乗せる動きが出たら、乗った瞬間に「あご」と言ってから「Yes」→ご褒美。
- 安定したら「あご」と言ってから手を出し、乗ったら「Yes」。
- 合格ライン
- 言葉1回であごを乗せる、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- あご乗せのLv1
Lv3 点眼・耳掃除など“数秒の処置”を受けられる長さにする。
- やること
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- 「あご」で乗せたら、1秒・3秒・5秒と保つ時間をのばす。
- 保てたら「Yes」→ご褒美。あごを離したら無理強いせず中断する。
- 合格ライン
- あごを乗せたまま5秒静止、3回成功。
- 先に終えるレベル
- あご乗せのLv2
Lv4 実際のケア(点眼・投薬・耳/目のチェック)を嫌がらず受けられる。
- やること
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- 「あご」で乗せたまま、もう一方の手を目・耳・口元へゆっくり近づける。
- 嫌がる手前で止め、受け入れて保てたら「Yes」→ご褒美。
- 近づける→軽く触れる、と少しずつ接触を増やす。
- 合格ライン
- 顔まわりへの接触を受け入れてあごを保つ、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- あご乗せのLv3
おやつの減らし方
おやつは手に握らず、乗った“後”に別の手から出す。ケアが終わる=良いことが起きる、を積み重ねる。
いろいろな場所・状況で試す
あごを乗せたまま、もう一方の手を耳・目・口元へ少しずつ近づける。嫌がる手前で止め、受け入れられたらご褒美。
うまくいかないとき
あごを乗せた犬を押さえつけてケアを強行する
協調ケアの前提が崩れる。あごを離す=「やめて」のサイン。中断を必ず保証することで、逆に長く乗せてくれるようになる。
おやつを手に握って誘い続ける
おやつ目当てで鼻が動き、あごが安定しない。報酬は乗った後に別の手から。
似たコマンドとの違い
タッチ=鼻で手にツン(一瞬)/あご乗せ=あごを乗せて“静止し続ける”。目的は維持と受け入れ。
安全のための注意
嫌がるそぶり(顔を背ける・舌なめずり・あくび)が出たら手前で止める。福祉に直結する最重要マナー。
ヒント
点眼・投薬・耳掃除・歯のチェックがこれ一つで激変する。地味だが投資効果が最も高いスキル。