子犬期
一生の土台を作る時期。社会化の window(生後3〜14週)はこの時期だけ。コマンドより先に「人・音・場所・触られること=怖くない」を積む。基本姿勢と生活習慣(トイレ・ハウス)まで。
この時期のポイント
- 社会化を最優先:いろいろな人・音・床・場所を、良い経験として浴びせる。
- トイレ・ハウスの生活管理を初日から固める。
- 体を触られる練習(協調ケアの土台)を毎日少しずつ。
- おすわり・ふせなど基本姿勢を、おやつ誘導→言葉の順で。
覚えるコマンド
Marker / マーカー すべてのトレーニングの最初の一歩。正解の瞬間を犬に正確に伝える道具を作る。 2レベル Name / 名前 注意を引き戻す全ての基本。名前は“こちらを見て・確認して”の合図であり、特定の動作の号令ではない。 5レベル Watch me / アイコンタクト 他の犬や刺激の多い場面で、持続的に自分に注目させたい時。反応性の管理の基礎。 5レベル Touch / タッチ 誘導・呼び戻しの補助・苦手な物への慣らし・来客時の飛びつき回避まで使える万能スキル。 6レベル Potty / トイレ お迎え初日からの最重要管理。決まった場所・号令で排泄でき、外出や就寝の前に促せるようにする。 4レベル Crate / ハウス 安全基地・睡眠・留守番・移動(通院/車/災害時)の土台。号令で自分からクレートに入れるようにする。 5レベル Out of crate / クレートから出る ドアを開けても飛び出さず、解除語で落ち着いて出る。ハウス(入る)の対になるスキル。車・玄関・クレートからの“飛び出し事故”を防ぐ。 3レベル Sit / おすわり ごはんの前、信号待ち、来客のときなど、犬を落ち着かせたい場面で広く使えます。 12レベル Down / ふせ カフェ・病院の待合室など、長時間おとなしくしてほしい場面。まて・落ち着けの土台。 9レベル Stand / たて 動物病院の診察・グルーミング・足拭き・体のチェック。 6レベル Gentle / そっと 手からおやつを“歯を当てずに”やさしく受け取る。子ども・高齢者のいる家庭で指を噛まれる事故を防ぐ。給餌やトレーニング全体の安全マナー。 3レベル Chin rest / あご乗せ 手のひらや膝にあごをのせて静止する。点眼・耳掃除・診察を“犬が自分の意思で受ける”ための土台。あごを離せば中断できる=犬に主導権を渡す協調ケアの中心。 4レベル Shake / お手 差し出した手に前足をのせる定番の芸。教えやすく成功体験を作りやすいので、最初のトリックに最適。人との関係づくり・挨拶にも。 3レベル
やるケア・お世話
知っておく知識
- 社会化の window は一度きり 生後3〜14週に出会った物事を「普通」と認識する。この時期の経験が一生の性格を左右する。
- 「Yes」の仕組み(マーカー) 正解の瞬間を「Yes」で印づけ、すぐご褒美。すべての練習の共通言語になる。
- トイレは「叱らない・成功をほめる」 粗相を叱ると隠れて排泄するようになる。失敗は無言で片付け、成功だけ強化。
- クレートは罰に使わない クレート=安心して眠れる巣穴にする。留守番・通院・災害時に一生役立つ。
- 甘噛みは正常な発達 噛む力の加減を学んでいる最中。叱るより「噛んだら遊びが止まる」を教える。
- ワクチン前の社会化 散歩デビュー前でも、抱っこ散歩・来客・音などで安全に社会化できる。
- 睡眠は1日18時間 子犬は寝不足だと興奮し甘噛み・問題行動が増える。しっかり眠れる環境を。