Sit / おすわり
- かけ声
- Sit / おすわり
- どんなときに使う?
- ごはんの前、信号待ち、来客のときなど、犬を落ち着かせたい場面で広く使えます。
- 手の合図
- 開いた手を、下から上へすくい上げる動き。(おやつでの誘導をやめた後の合図になります)
- 「Yes」と言うタイミング
- おしりが床についた、その瞬間。
先に覚えておくこと
教え方
- おやつを犬の鼻先に近づけ、頭の上をこえて後ろへゆっくり動かします。頭が上がると、自然におしりが下がります。
- おしりが床についた瞬間に「Yes」と言い、その姿勢のままおやつをあげます。
- 数回できたら、おやつを持たない“空の手”で同じ動きをします。これが手の合図になります。おやつは反対の手から出します。
- 最後に言葉を付けます。空の手の合図を出す直前に「おすわり」と言い、慣れたら手の動きを省きます。
習得レベル
やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。
Lv1 「座る」という体の動きを覚える、いちばん最初のステップ。
- やること
-
- 静かな部屋で、犬の鼻先におやつを近づける。
- おやつを頭の上をこえて後ろへゆっくり動かす。頭が上がると、自然におしりが下がる。
- おしりが床についた瞬間に「Yes」と言い、その姿勢のままおやつをあげる。まだ「おすわり」とは言わない。
- 合格ライン
- おやつの動きにつられて、おしりが床につく。これが5回続けてできれば合格(何秒かかってもOK)。
- 先に終えるレベル
- マーカーのLv1
Lv2 おやつがなくても、手の合図で座れるようにする。
- やること
-
- おやつは持たず、Lv1と同じ「下から上へすくう」手の動きだけをする。
- その手の動きでおしりが床についたら「Yes」→反対の手に持ったおやつをあげる。
- 言葉はまだ言わない。
- 合格ライン
- 手の合図だけでおしりが床につく。10回中8回で合格(時間は問いません)。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv1
Lv3 「おすわり」という言葉と、座る動きを結びつける(言葉を覚えるカギの段階)。
- やること
-
- 先に「おすわり」と1回言う。
- そのすぐ後(1秒以内)に、いつもの手の合図を出す。
- 座ったら「Yes」→おやつ。これをくり返すと、犬は「おすわり」が合図の予告だと覚えていく。
- 合格ライン
- 10回くり返す。合図を出す前に座り始めることが10回中5回以上出てきたら、言葉が入ってきたサイン。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv2
Lv4 言葉だけで座れる=「おすわり」を覚えた状態。日常で困らない基本ライン。
- やること
-
- 「おすわり」と1回だけ言う。
- 手の合図は出さず、2〜3秒待つ。
- 座ったら「Yes」→おやつ。座らなければLv3に戻り、ペアづけの回数を増やす。
- 合格ライン
- 合図なし・言葉だけで、2秒以内に座る。10回中9回・言い直し0回で合格。ここで“言葉のおすわり”が完成します。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv3
Lv5 座った瞬間に立ち上がる“ピョン”を防ぐ(長く待たせる練習は「まて」で)。
- やること
-
- 「おすわり」で座らせる。
- すぐ渡さず、心の中で3秒数える。
- 3秒間おしりが床についたままなら「Yes」→おやつ。立ち上がったら、数える秒数を1秒に短くしてやり直す。
- 合格ライン
- おやつを渡すまでの3秒間、おしりを床から離さない。5回続けてできれば合格。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv4
Lv6 あなたの動きにつられて立ってしまわないようにする。
- やること
-
- 「おすわり」で座らせる。
- あなたがその場で立つ/横へ1歩動く/しゃがむ、のどれかをゆっくりやる。
- 動いている間もおしりが床についたままなら「Yes」→おやつ。立ったら、動きを小さくしてやり直す。
- 合格ライン
- その動作の間、おしりを床から離さない。動作ごとに10回中8回で合格。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv5
Lv7 目の前に誘惑があっても座れる。拾い食いの場面で安全。
- やること
-
- 犬にリードをつけ、おやつへ突進できないようにしておく。
- フード1粒を1m先の床に置く。犬が向かおうとしたら、先に「やめなさい」で止める。
- 犬が落ち着いたら「おすわり」と言う。
- 座れたら「Yes」→床のおやつではなく、手に持った別のおやつをあげる(床の物は取らせない)。
- 慣れたら「やめなさい」を省き、「おすわり」だけで座れるようにする。
- 合格ライン
- おやつに向かわず、2秒以内に座る。10回中8回で合格。
Lv8 興奮していても座れる。飛びつきの代わりになる行動。
- やること
-
- おもちゃを目の前で軽く振る、または手を2回たたいて、少しだけ興奮させる。
- その直後に「おすわり」と言う。
- 飛びつかず座れたら「Yes」→おやつ。飛びついたら、煽りを弱めてやり直す。
- 合格ライン
- 飛びつかず、2秒以内に座る。10回中8回で合格。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv4
Lv9 離れていても止められる。道路へ走り出す前などの安全につながる。
- やること
-
- 安全な室内で、犬を落ち着かせてリードを外す。
- 犬から3m離れて正面に立つ。
- 「おすわり」と言う。近寄らずその場で座れたら「Yes」→近づいて、またはおやつを投げて渡す。
- 合格ライン
- 近寄ってこず、その場で3秒以内に座る。10回中8回で合格。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv4
Lv10 「家ではできるのに外でできない」を解消する。
- やること
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- 人も犬もいない静かな屋外(自宅の外)に行く。
- 「おすわり」と言い、座れたら「Yes」→おやつ。
- 場所を変えて、ちがう3か所でできるようにする。
- 合格ライン
- 場所を3か所変えて、それぞれ2秒以内に座る。各場所10回中8回で合格。
- 先に終えるレベル
- おすわりのLv4
Lv11 横断歩道の前などで座って待てる=交通安全。
- やること
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- リードをつけて散歩する。
- 歩いている途中で立ち止まり、「おすわり」と言う。
- すぐ座れたら「Yes」→おやつ→また歩き出す。これを1回の散歩で5か所やる。
- 合格ライン
- 1回の散歩で5か所、立ち止まってすぐ(3秒以内)に座れれば合格。
おやつの減らし方
「おやつがある時だけ座る犬」にしないためのコツです。最初の数回で、おやつを持たない手に切り替えましょう。何回も食べ物を握ったまま続けないこと。
いろいろな場所・状況で試す
座れるようになったら、少しずつ難しくします。①おすわりを保つ時間をのばす→②あなたが少し離れても座っている→③まわりに誘惑がある中でも座る。『まて』と組み合わせると伸ばしやすいです。
うまくいかないとき
おしりを手で押し下げたくなる
押さえつけるのは犬にとって不快で、逆効果です。やってはいけません。自分から下がるのを待ちましょう。
おやつを高く上げすぎて、飛びついたり後ずさりする
おやつは、頭のすぐ上を低く動かします。
後ろに下がる・くるっと回ってしまう
犬の背中を壁のほうに向けて誘導すると、下がれなくなります。
おやつが見えるときだけ座る
早めにおやつを手から抜きます(上の「おやつの減らし方」を参照)。
安全のための注意
硬い床・熱い床では無理に座らせないでください。股関節など関節を痛がる犬にも、無理は禁物です。