Down / ふせ

子犬期に学ぶ 基本の姿勢 初級 おやつで誘導する
かけ声
Down / ふせ
どんなときに使う?
カフェ・病院の待合室など、長時間おとなしくしてほしい場面。まて・落ち着けの土台。
手の合図
犬の鼻先から床へ、平らな手を下ろす動き。
「Yes」と言うタイミング
肘・胸(お腹)が床についた、まさにその瞬間。

先に覚えておくこと

教え方

  1. おすわりから、おやつを鼻先に当て、胸に沿って前足の間の床まで真っ直ぐ下ろす(床に着いたら少し手前へ=L字)。犬は折りたたむように伏せる。
  2. 肘が床についた瞬間に「Yes」→低い位置・姿勢のままご褒美。
  3. 数回で“空の手”を床へ(ハンドサイン)。ご褒美は反対の手から。
  4. ハンドサインの直前に「ふせ」と言う。

習得レベル

やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。

Lv1 「伏せる」体の動きを覚える、最初のステップ。
やること
  1. 静かな部屋で、犬の鼻先におやつを近づける。
  2. おやつを鼻先からまっすぐ下、床へゆっくり下ろす。鼻を追って、ひじと胸が床につく。
  3. ついた瞬間に「Yes」→その姿勢のままおやつ。まだ「ふせ」とは言わない。
合格ライン
おやつにつられて、ひじと胸が床につく。5回続けてできれば合格(時間はかかってOK)。
先に終えるレベル
おすわりのLv1
Lv2 おやつがなくても、合図で伏せられるようにする。
やること
  1. おやつは持たず、Lv1と同じ「床へ下ろす」手の動きだけをする。
  2. ひじと胸が床についたら「Yes」→反対の手に持ったおやつ。
  3. 言葉はまだ言わない。
合格ライン
手の合図だけで伏せる、10回中8回(時間は問いません)。
先に終えるレベル
ふせのLv1
Lv3 「ふせ」という言葉と、伏せる動きを結びつける(言葉を覚えるカギの段階)。
やること
  1. 先に「ふせ」と1回言う。
  2. そのすぐ後に、床へ下ろす手の合図を出す。
  3. 伏せたら「Yes」→おやつ。くり返すと「ふせ」が合図の予告だと覚える。
合格ライン
10回くり返す。合図を出す前に伏せ始めることが10回中5回以上出てきたら、言葉が入ったサイン。
先に終えるレベル
ふせのLv2
Lv4 言葉だけで伏せる=「ふせ」を覚えた状態。日常で困らない基本ライン。
やること
  1. 「ふせ」と1回だけ言う。
  2. 手の合図は出さず、2〜3秒待つ。
  3. 伏せたら「Yes」→おやつ。伏せなければLv3に戻り、ペアづけを増やす。
合格ライン
言葉だけで、2秒以内に伏せる。10回中9回・言い直し0回で合格。ここで“言葉のふせ”が完成。
先に終えるレベル
ふせのLv3
Lv5 とっさのときの素早い静止に使える。
やること
  1. 犬が立っている状態で「ふせ」と言う(座らせない)。
  2. 立った姿勢からそのまま伏せたら「Yes」→おやつ。
  3. できなければ、おやつを床へ下ろす誘導を少し足してやり直す。
合格ライン
立ったまま、すぐ伏せる、10回中8回。
先に終えるレベル
ふせのLv4
Lv6 気が散る状況でも伏せられる。
やること
  1. 犬にリードをつける。1m先の床におやつを置く、またはあなたが少し動く。
  2. 誘惑があっても「ふせ」と言う。向かおうとしたら「やめなさい」で止める。
  3. 伏せたら「Yes」→手持ちの別のおやつ(床の物は取らせない)。
合格ライン
誘惑に向かわず伏せる、10回中8回。
先に終えるレベル
ふせのLv4やめなさいのLv1
Lv7 離れていても伏せさせられる。
やること
  1. 犬を落ち着かせ、3m離れて正面に立つ。
  2. 「ふせ」と言う。
  3. 近寄らずその場で伏せたら「Yes」→近づいて、または投げて渡す。
合格ライン
近寄らず、その場で伏せる、10回中8回。
先に終えるレベル
ふせのLv4
Lv8 外でも通じる。
やること
  1. 人も犬もいない静かな屋外に行く。
  2. 「ふせ」と言い、伏せたら「Yes」→おやつ。
  3. 場所を変えて、ちがう3か所でできるようにする。
合格ライン
各場所で伏せる、各10回中8回。
先に終えるレベル
ふせのLv4
Lv9 カフェ・電車など、落ち着いて待つ場面の核。
やること
  1. 人や犬がいる公園に、リードをつけて行く。
  2. 刺激がある中で「ふせ」と言う。
  3. 伏せたら「Yes」→おやつ。できなければ刺激から少し離れてやり直す。
合格ライン
機会10回中、伏せるのが8回以上。
先に終えるレベル
ふせのLv8

おやつの減らし方

数回で空の手/後ろ手にして、伏せた後にご褒美を出す形へ。

いろいろな場所・状況で試す

まず時間(ふせはまて・落ち着けの自然な土台)→距離→誘惑。

うまくいかないとき

リードや肩を押して伏せさせたくなる

力で伏せさせない。誘導と強化のみ。

ルアーを追って前に這ってくる(伏せない)

おやつを前方ではなく前足の間へ真っ直ぐ下ろす。膝や椅子の桟の下をくぐらせると下に潜る。

伏せてもすぐ起き上がる

着いた瞬間にもっと速く「Yes」→ご褒美。その後1秒ずつ時間を伸ばす。

硬い床では伏せたがらない

カーペットやマットの上で練習。快適さが意欲に影響する。

安全のための注意

快適な床面で。冷たい・硬い地面で繰り返し要求しない。

出典