Settle / 落ち着いて
- かけ声
- Settle / 落ち着いて / リラックス
- どんなときに使う?
- 興奮している時・来客時・外出先。これは“姿勢”ではなく“本当に落ち着いた状態”を作る。
- 手の合図
- 通常なし。穏やかに手を下ろす、または号令語のみ。
- 「Yes」と言うタイミング
- リラックスの兆候が出た瞬間:片方の腰に体重を預ける・深い呼吸/ため息・柔らかい目・口を閉じる・頭を下げる・静止。
先に覚えておくこと
教え方
- 横で「ふせ」(できればマット上)。
- 落ち着いた瞬間、特に腰を片側に倒した瞬間に「Yes」→ご褒美。おやつを肋骨側へ半円に誘うと腰が倒れやすい。
- 次に“リラックスの兆候”(深い呼吸・柔らかい目・眠そうな頭)を見て強化。ご褒美は前足の間に静かに置き、興奮させないようにゆっくり渡す。
- 予測できるようになったら「落ち着いて」を付ける。
- 落ち着き同士の間隔を伸ばして時間を延ばす。
習得レベル
やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。
Lv1 「力を抜く」を教える土台。
- やること
-
- 犬がマットや床で、腰を傾けてゴロンと寝そべるのを待つ。
- その瞬間に静かに「Yes」→そっとおやつを置く(興奮させない)。
- これをくり返して、リラックス姿勢を増やす。
- 合格ライン
- リラックス姿勢(腰を倒す)を5回ほめられる。
Lv2 言葉で落ち着かせられるようにする。
- やること
-
- マットの上で「ふせ」をさせる。
- 「落ち着いて」と静かに言い、腰を倒すのを待つ。
- 腰を倒したら「Yes」→そっとおやつ。
- 合格ライン
- 号令でリラックス姿勢を取る、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 落ち着いてのLv1
Lv3 落ち着きを長く保てるようにする。
- やること
-
- 「落ち着いて」でリラックスさせる。
- 30秒、静かに待つ(声をかけすぎない)。
- 腰を倒したまま30秒たてたら、そっとおやつ。
- 合格ライン
- 腰を倒したまま30秒、5回続けて。
- 先に終えるレベル
- 落ち着いてのLv2
Lv4 カフェや待合室で落ち着ける。
- やること
-
- 「落ち着いて」でリラックスさせる。
- 2分間、静かに過ごさせる。
- 保てたら、そっとおやつ。
- 合格ライン
- 2分間リラックスを保つ、3回。
- 先に終えるレベル
- 落ち着いてのLv3
Lv5 家の中の音で乱れない。
- やること
-
- 「落ち着いて」でリラックスさせる。
- 食器を動かす・テレビをつけるなど、普段の生活音を出す。
- 音があっても2分保てたら、そっとおやつ。
- 合格ライン
- 生活音の中で2分間保つ、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 落ち着いてのLv4
Lv6 外出先でも落ち着ける(行動範囲が広がる)。
- やること
-
- 自宅の外の静かなベンチに座り、足元で「落ち着いて」。
- 1分間、落ち着いていられたら、そっとおやつ。
- 別の場所でも試す。
- 合格ライン
- ちがう2か所で、各1分間リラックスを保つ。
- 先に終えるレベル
- 落ち着いてのLv4
おやつの減らし方
間隔を伸ばし、持続的な落ち着きを時々・静かに強化する。
いろいろな場所・状況で試す
時間→誘惑(動き・音)。距離は重要度低め。
うまくいかないとき
ご褒美を勢いよく渡して再び興奮させる
ご褒美はゆっくり静かに。低い覚醒を保つ。
無理やり横に倒す
強制は負の連想を作る。姿勢を力で作らない。
鋭い服従の“ふせ”と混同する
落ち着いては“状態”が目的。呼吸・柔らかい目を強化し、姿勢だけを見ない。
安全のための注意
不安・過覚醒の犬に有効な行動修正ツールでもある。Dr. Karen Overall の弛緩プロトコル(15日構成)で深められる。唸り・パニックが出る場合は陽性強化の専門家(CCPDT-KA / IAABC)に相談。
ヒント
“落ち着いた振る舞い”を続けると、生理的にも実際に落ち着いてくる(条件反応として弛緩が育つ)。