Name / 名前
- かけ声
- (犬の名前)
- どんなときに使う?
- 注意を引き戻す全ての基本。名前は“こちらを見て・確認して”の合図であり、特定の動作の号令ではない。
- 手の合図
- なし
- 「Yes」と言うタイミング
- 名前を聞いて、犬が頭をこちらに向けた/向き直った瞬間。
先に覚えておくこと
教え方
- 名前を1回言う→犬が振り向いた瞬間に「Yes」→ご褒美。最初は振り向かなくても名前の後にご褒美を出し、好印象を作ってよい。
- 確実に振り向くようになったら、“見る”を要求してから強化。
- 徐々に刺激の多い環境で練習する。
習得レベル
やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。
Lv1 名前=「こっちを見て」を覚える、すべての起点。
- やること
-
- 静かな部屋で、犬の名前を1回呼ぶ。
- 犬がこちらへ顔を向けた瞬間に「Yes」→おやつ。
- 最初は振り向かなくても、名前のあとにおやつを出して『名前=良いこと』にしてよい。
- 合格ライン
- 2秒以内にこちらへ顔を向ける、10回中8回で合格。
- 先に終えるレベル
- マーカーのLv1
Lv2 何かに夢中でも振り向く。
- やること
-
- 床におもちゃを置いて、犬の気を引いておく。
- 名前を1回呼ぶ。
- おもちゃから離れて振り向いたら「Yes」→おやつ。
- 合格ライン
- おもちゃから離れて振り向く、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 名前のLv1
Lv3 見えなくても反応する。
- やること
-
- 別の部屋(姿が見えない所)へ行く。
- 名前を1回呼ぶ。
- 来る/顔を向けたら「Yes」→おやつ。
- 合格ライン
- 3秒以内に来る/顔を向ける、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 名前のLv1
Lv4 外でも注意が向く(散歩の安全)。
- やること
-
- 自宅の外、静かな場所へ行く。
- 名前を1回呼ぶ。
- 振り向いたら「Yes」→おやつ。別の場所でも試す。
- 合格ライン
- 各場所で2秒以内に振り向く、各10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 名前のLv1
Lv5 刺激の中でも“まず飼い主を見る”=安全と絆の核。
- やること
-
- 人や犬がいる公園に、リードをつけて行く。
- 刺激がある中で名前を1回呼ぶ。
- 振り向いたら「Yes」→おやつ。できなければ刺激から少し離れてやり直す。
- 合格ライン
- 機会10回中、2秒以内に振り向くのが7回以上。
- 先に終えるレベル
- 名前のLv4
おやつの減らし方
安定したら頻度を間引く。ただし時々最高のご褒美(ジャックポット)を残す。
いろいろな場所・状況で試す
名前は“誘惑(Distraction)”が鍵。競合する刺激を少しずつ足す。
うまくいかないとき
名前を呼んで叱る・嫌なこと(爪切り等)に使う
名前を“汚す”行為。犬は名前を無視するようになる。名前は常に良いことと結びつける。
「ポチ、ポチ、ポチ!」と連呼する
1回目を無視してよいと学習させてしまう。名前は1回だけ。
名前を呼び戻しに使っている
名前=“確認して”、呼び戻しは別語(「おいで/Come」)に分けると両方が強くなる。
似たコマンドとの違い
名前=一瞬の注目/Watch=持続的なアイコンタクト/Come=自分の所まで戻る。
安全のための注意
名前は100%ポジティブに保つ。呼び戻しと注目の土台になる。