子犬の夜泣きはいつまで?対処法と防ぎ方
迎えて最初の数日、夜に子犬が鳴くのはほとんどの家庭で起こります。多くは1〜2週間で落ち着きます。
今夜やることは1つ。 寝床を寝室の、手を伸ばせば届く場所に置く。それだけで鳴く時間が短くなる家庭が多いです。
まず原因を見分ける
夜泣きは「不安」だけではありません。対応が真逆になるので、先に見分けます。
| 様子 | 考えられる原因 | 対応 |
|---|---|---|
| 鳴いてすぐ静かになる、また鳴く | 不安。ひとりが初めて | 寝床を近づける。声はかけない |
| 落ち着かずぐるぐる回る、床をかく | トイレ | 淡々と連れて行く。遊ばない |
| 明け方に集中する | 空腹 | 夕食の時間を遅らせる |
| 夏場に鳴く、伸びて寝ている | 暑い | 室温を下げる |
| 冬場に鳴く、丸まって震える | 寒い | 寝床を暖かく。直接風を当てない |
| パニックのように鳴き続ける | 不安が強い。後述 | 専門家に相談 |
いちばん多いのは不安とトイレの2つで、この2つは対応が逆です。 不安には反応せず、トイレには反応します。

何時間我慢できるか
子犬の膀胱は小さく、目安は月齢+1時間です。生後2か月なら3時間、3か月なら4時間。
つまり生後2か月の子犬が夜中に1回鳴くのは、しつけの問題ではなく生理的に当たり前です。ここを叱っても改善しません。
Photo: Slyronit(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)
昼のうちに仕込む
夜泣き対策のほとんどは、昼の準備で決まります。
- クレートを安心の場所にする。昼間にハウス(クレート)でごはんを食べさせ、中でおやつを渡します。罰として入れることは絶対にしないでください。寝床=安心、を作るのが土台です
- 寝る前にしっかり遊ぶ。ただし就寝の直前ではなく、1時間前までに。興奮したまま寝かせると逆効果です
- 就寝直前にトイレ。ワンツーで排泄を済ませてから寝かせます
- 寝床を寝室に置く。最初の数日はそばに。少しずつ離していきます
- 日中にこまめに寝かせる。子犬は1日18時間眠ります。昼に寝られていないと、夜に興奮して眠れません
Illustration: BAUDOG(生成画像)
鳴いている時の対応
静かになった瞬間だけ、そっと様子を見ます。 鳴いている最中に行くと「鳴けば来てくれる」と学習し、翌日はもっと長く鳴きます。
トイレのサインなら淡々と連れて行き、終わったら無言で寝床へ戻します。遊ばない、話しかけない、目を合わせすぎない。 夜は退屈だと教えます。
指を1本だけクレートの網目に入れて触れさせる、という方法も有効です。抱き上げずに安心だけ伝えられます。
落ち着けないときは、昼に落ち着いて(settle)を練習しておくと、興奮した状態から自分で降りてこられるようになります。
Photo: TruckMatt(CC0, Wikimedia Commons)
1日目から7日目までの進め方
| 日 | やること |
|---|---|
| 1〜2日目 | 寝床を寝室の手の届く位置に。鳴いてもかまわない。トイレだけ淡々と |
| 3〜4日目 | 同じ場所を維持。鳴く時間が短くなっているか記録する |
| 5日目 | 寝床を30cm〜1m離す。鳴きが戻ったら元に戻して翌日やり直す |
| 6〜7日目 | さらに離す。目標の場所まで、1日1歩ずつ |
急がないのがいちばん早い方法です。 一気に離して鳴きが再発すると、やり直しで結局遅くなります。
鳴いた時間をメモしておくと、減っているかどうかが分かります。「昨日は20分、今日は8分」と見えれば、続ける気力が持ちます。
Illustration: BAUDOG(生成画像)
やってはいけないこと
- 鳴くたびに抱っこする。「鳴けば来てくれる」と学習し、夜泣きが長引きます
- 叱る、うるさいと反応する。不安をあおり逆効果です。しかも夜中の「静かに!」も犬にとっては反応の一種です
- 鳴きやませるために出す。鳴いた直後に出すと、鳴くことが出る合図になります
- 初日から別の部屋にする。急に一人にすると不安が強く出ます
いつまで続くか
多くは1〜2週間で落ち着きます。新しい環境に慣れ、生活リズムができれば自然に減ります。
3日目までに変化が見えなくても異常ではありません。5日目を過ぎても鳴く時間がまったく減らないときは、原因の見立てが違っている可能性があります。表に戻って、トイレや室温を疑い直してください。
相談を考える目安
次のどれかに当てはまるときは、家庭での対処だけで進めないでください。
- 数週間たっても改善しない
- パニックのように鳴き続け、自分で止まれない
- よだれを大量に流す、クレートを壊そうとして口や爪を傷つける
- 食欲が落ちている、下痢をしている
とくに体調のサインが混じっているときは、まず獣医師に相談してください。 痛みや不調で眠れていることもあります。
分離不安の可能性については留守番ができない・破壊するにまとめています。
よくある質問
同じ部屋で寝かせ続けても平気ですか 平気です。将来別の部屋にしたければ、落ち着いてから少しずつ移せば済みます。最初の数日を乗り切るほうが優先です。
ケージに布をかけるとよいと聞きました 暗くすると落ち着く子が多いです。ただし夏場は熱がこもるので、通気を確保してください。
先住犬がいる場合は 最初から同じ空間にせず、子犬のクレートは別に用意します。先住犬の睡眠が妨げられると、そちらのストレスになります。
最初の1週間の全体像
お迎え直後にやることの全体は子犬を迎えた最初の1週間にやることにまとめています。夜泣きだけを見るより、生活リズム全体を整えるほうが早く落ち着きます。