子犬

子犬を迎えた最初の1週間にやること

リビングのラグの上で、おもちゃに囲まれて伏せるコーギーの子犬
Photo: Rachel Hinman(CC BY 2.0, Wikimedia Commons)

最初の1週間にやることは、**「安心できる環境」と「良い習慣の芽」**の2つに絞ります。新しいことを詰め込まず、できたことをほめて伸ばすのが基本です。

今日やることは1つ。 静かな部屋で、たっぷり眠らせる。初日はそれだけで合格です。

迎える前日までに

  • 寝床(クレートかサークル)を設置し、置く場所を決めておく
  • 前の飼い主やブリーダーが使っていたフードを、同じものを1週間ぶん用意する
  • トイレを寝床から離した位置に置く
  • 誤飲しそうな小物、かじられて困るコードを片付ける
  • かかりつけにする動物病院を調べておく

フードは必ず同じものを用意してください。 環境が変わるだけでお腹を壊しやすい時期に、食事まで変えると負担が重なります。

最初の一週間は土台づくり。一日目に寝床とトイレ、二日目からクレート、四日目から名前、七日目に散歩の準備

初日のタイムライン

時間やること
到着直後トイレへ連れて行く。できたらほめる
〜30分部屋を静かに探検させる。抱き上げすぎない
その後寝床に案内して、寝かせる
食事前と同じフード、同じ量。食べなくても心配しすぎない
夜寝床を寝室の手の届く位置に

初日にやらないことを決めておくと迷いません。来客を呼ぶ、長時間抱っこする、シャンプーする、散歩に出る。どれも数日待って構いません。

リードをつけて飼い主を見上げる生後三か月の子犬 Photo: Cecilemckee(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)

1日目から7日目の流れ

日重点
1〜2環境に慣れる。睡眠とトイレだけ
3首輪を短時間つけてみる
4マーカー(Yes)の充電を5分
5名前への反応を始める
6クレートでごはんを食べさせる
7動物病院で健康チェック。体重を記録する

1日に新しいことは1つまで。 詰め込むと、どれも中途半端になります。

1. 環境と睡眠がすべての土台

新しい家は刺激だらけです。最初の数日は静かに過ごさせ、たっぷり眠れるようにします。

子犬は1日18時間ほど眠ります。 睡眠不足は甘噛みや興奮の直接の原因です。「よく噛む子だ」と思ったら、まず眠れているかを疑ってください。

かわいくてつい構いたくなりますが、寝ているときは起こさないのが最初の1週間の鉄則です。

クッションの上で眠る子犬 Photo: Jami430(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)

2. トイレは管理で決まる

「失敗を叱らない・成功をほめる」が鉄則です。起床直後、食後、遊んだ後にトイレへ連れて行き、できたらその場でほめます。

生後2か月なら3時間が我慢の目安です。それより短い間隔で連れて行けば、失敗そのものが減ります。号令で排泄できるようにするワンツーは初日から始められます。

詳しい手順はトイレトレーニング完全ガイドにまとめています。

3. クレートは安心できる自分の部屋

クレートは罰の場所ではなく、安心して眠れる巣穴にします。閉じ込める道具として使った瞬間に、この土台は崩れます。

おやつを中に置く、ごはんを中で食べさせる、扉を開けたまま自由に出入りさせる。この順で慣らします。手順はハウスに。

留守番、動物病院、災害時の避難、どれもクレートに慣れているかで負担がまったく違います。1週間目に始めておく価値があります。

扉を開けたままのクレートにおやつを置き、子犬が自分から入るのを待つ Image: AI生成(BAUDOG)

4. 名前とマーカーを充電する

しつけの道具を先に用意します。まずマーカー(Yes)の充電で「Yes=ごほうび」を教え、続いて名前への反応で注目を作ります。

この2つができると、以降のすべてが楽になります。 BAUDOGのコマンドは前提関係で並んでいて、ほとんどがこの2つを土台にしています。5分ずつで始められます。

名前を呼ぶときの注意が1つ。叱るときに名前を使わないでください。 名前が「怒られる合図」になると、呼び戻しが効かなくなります。

名前を呼んで振り向いた瞬間に、おやつを渡す Image: AI生成(BAUDOG)

5. 甘噛みは発達段階

子犬が噛むのは正常です。噛んでよいおもちゃに誘導し、強く噛まれたら遊びを10秒止める。これをくり返します。

目的は噛ませないことではなく、力加減を教えることです。詳しくは子犬の甘噛み・噛み癖の直し方へ。

6. 社会化の窓は待ってくれない

生後3〜14週ごろは、いろいろな人・音・床・他の犬に「良い印象」で慣らせる時期です。この時期は後から取り返せません。

ワクチンが済んでいなくても、できることはあります。

  • 抱っこで外の景色と音に慣らす
  • 掃除機、ドライヤー、インターホンの音を小さい音量から
  • フローリング、じゅうたん、タイル、人工芝など違う床を歩かせる
  • 帽子の人、傘をさした人、自転車を遠くから見せる

1日1つ、良い印象で。 怖がったら距離を取り、無理に近づけないでください。詳しくは子犬の社会化に。

ワクチン前でもできる。抱っこで外の景色と音に慣らす Image: AI生成(BAUDOG)

食事とうんちを見る

最初の数日は下痢をしやすい時期です。食事を変えない、ストレスを減らす、が予防になります。

食欲がない、下痢が続く、ぐったりしている、嘔吐をくり返す。 このいずれかがあれば、様子を見ずに動物病院へ相談してください。子犬は体力の余裕が小さく、悪化が早いです。

よくある質問

初日から寝室で寝かせても大丈夫ですか 大丈夫です。むしろ最初の数日はそばのほうが落ち着きます。夜泣きへの対応は子犬の夜泣きに。

いつから散歩に出られますか ワクチンプログラムの進み方によります。獣医師に確認してください。地面を歩く前でも、抱っこでの外気浴は社会化として有効です。

先住犬がいます 初日から同じ空間にせず、別々の寝床を用意して、短時間の対面から始めてください。先住犬の生活リズムを崩さないほうが、結果的に早くなじみます。

次のステップ

1週間で土台ができたら、学習ロードマップに沿って一つずつ進めます。どのコマンドがどれを前提にしているかが並んでいるので、順番に迷いません。