予防とケア

犬の健康管理の基本|ワクチン・健康診断・予防のこと

診察台の上でパグの目を診る獣医師
Photo: Army Medicine(CC BY 2.0, Wikimedia Commons)

病気は「かかってから治す」より「かからないように防ぐ」のが、犬にとっても家計にとってもやさしい方法です。予防の基本を押さえましょう。

この記事は一般的な知識のまとめです。実際のワクチンの種類・時期・薬は、必ずかかりつけの獣医師の指示に従ってください。

ワクチン

  • 混合ワクチン:感染症を防ぐ。子犬期は複数回、その後は獣医の方針で定期的に。
  • 狂犬病ワクチン:日本では法律で年1回の接種と登録が義務づけられています。
  • 子犬はワクチンプログラムが進むまで、地面を歩く散歩を控える時期があります。ただしその間も社会化は止めないのが大切(抱っこやカートで外を見せる)。

予防の年間カレンダー。春に狂犬病予防注射とフィラリア予防の開始、年一回の混合ワクチンと健康診断、毎月の駆虫

寄生虫の予防

  • フィラリア(犬糸状虫):蚊が媒介し、命に関わる。流行期に合わせた予防が必要。
  • ノミ・マダニ:かゆみだけでなく病気を運ぶことも。通年〜季節での予防を。

これらは投薬時期や薬の種類が地域や犬によって違うため、獣医に相談して決めます。

聴診器で白い犬を診る獣医師 Photo: Nenad Stojkovic(CC BY 2.0, Wikimedia Commons)

健康診断

  • 若く健康な犬でも年1回を目安に。シニア(7歳〜)は年2回が安心です。
  • 早期発見が、治療の負担をいちばん軽くします。

避妊・去勢

望まない繁殖を防ぎ、一部の病気のリスクを下げる効果が知られています。時期やメリット・デメリットは個体差があるため、獣医とよく相談して決めましょう。

獣医師が子犬の目を診察している Photo: Maj Guy Hayes(Public domain, Wikimedia Commons)

毎日の“見る”習慣

特別な検査の前に、飼い主の観察が最強の予防です。

毎日の"見る"習慣。見るだけでわかることと、触られることに慣らしておきたい5か所(耳・口・足先・爪・被毛)

  • 食欲・水を飲む量・元気
  • うんち/おしっこの回数・状態
  • 体をさわって、しこり・痛がる所がないか(体をさわるのに慣らすと健康チェックも楽に)

耳・口・足先・爪・被毛に日頃から慣れておくと、通院そのものの負担が減ります。 耳を触られることに慣らす、口を触られることに慣らす、足を触られることに慣らす、爪切りに慣らす、ブラッシングに慣らす、お風呂に慣らすを日常の中で少しずつ。診察台ではたてや横になるの姿勢が保てると検査がスムーズで、緊急時には口輪に慣らす練習も安心材料になります。

すぐ受診したいサイン

ぐったり・けいれん・呼吸が苦しそう・繰り返す嘔吐や下痢・血が混じる・急に水をたくさん飲む。ためらわず動物病院へ。

診察や体重測定を嫌がらずに受けられると、通院そのものが楽になります。あご乗せと台に乗るは、この協調ケアの土台になる練習です。