Drop it / 出して
- かけ声
- Drop it / 出して / ちょうだい
- どんなときに使う?
- 危険な物を咥えた時・遊び中のボール交換・誤飲防止・資源ガード予防。
- 手の合図
- おやつを差し出す手(厳密な定型サインはなし)。
- 「Yes」と言うタイミング
- 咥えていた物が口から離れた、まさにその瞬間。
先に覚えておくこと
教え方
- 犬が咥えるが執着しない価値の低いおもちゃを渡す。
- 鼻先に価値の高いおやつを出し「出して」(最初は見せて放させてよい)。口を開け物が落ちた瞬間に「Yes」→おやつでご褒美。
- おもちゃは“返してあげる”——放す=楽しみを失う、にしない。
- 数回後、おやつを見せずに「出して」だけ。成功したらおやつを複数個。
- 2個交換版:同じおもちゃ2個を交互に交換し、遊びを途切れさせない。
習得レベル
やさしいレベルから順に、「合格ライン」を満たしながら進めます。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから挑戦してください。
Lv1 「交換するともっと良いことがある」を教える。
- やること
-
- 犬がおもちゃをくわえているとき、別の良いおやつを鼻先に見せる。
- 犬がおもちゃを放したら「Yes」→おやつをあげ、おもちゃも返す。
- 放す動きが安定したら、放す直前に「出して」と言葉を添える。
- 合格ライン
- 放す、5回続けて。
- 先に終えるレベル
- マーカーのLv1
Lv2 言葉だけで放せるようにする。
- やること
-
- 交換のおやつを見せずに「出して」と1回言う。
- 2秒以内に放したら「Yes」→おやつ+おもちゃを返す。
- 合格ライン
- 2秒以内に放す、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 出してのLv1
Lv3 大事な物でも放す=危険物・誤飲のとき安全。
- やること
-
- お気に入りのおもちゃや骨など、放したくない物で「出して」。
- 放したら「Yes」→特別に良いおやつ+返す。
- 合格ライン
- 放す、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 出してのLv2
Lv4 拾い食いしても、その場で出させられる。
- やること
-
- 散歩前に、安全な物を道に置いておく。
- 犬がくわえたら「出して」。
- 飲み込む前に放せたら「Yes」→おやつ。5回できれば合格。
- 合格ライン
- 5回、飲み込む前に放せる。
- 先に終えるレベル
- 出してのLv3
Lv5 興奮していても放せる=遊びの安全。
- やること
-
- おもちゃで引っ張りっこをする。
- 途中で「出して」と言う。
- 放したら「Yes」→すぐまた引っ張りっこを再開(遊びがごほうび)。
- 合格ライン
- 放す、10回中8回。
- 先に終えるレベル
- 出してのLv3
おやつの減らし方
“見せて放す”→“先に号令、後でご褒美”→変動強化+頻繁なおもちゃ返却へ。
いろいろな場所・状況で試す
物の価値を少しずつ上げ、場所も変えて般化。
うまくいかないとき
物を掴んで無理に引き抜く
恐怖・資源ガード・咬みつきを生む。必ず“交換”する。
“禁止の物”を持った犬を追いかける
追いかけっこになる。交換か呼び戻しを使う。
いつも物を永久に取り上げる
犬が人を避けるようになる。頻繁に返してあげる。
唸る・噛む・ガードする
中止し、陽性強化の専門家に相談。無理に進めない。
似たコマンドとの違い
出して=口の中の物を放す/やめなさい=まだ口にしていない物に触らない。
安全のための注意
誤飲・窒息防止の中核。交換アプローチは“人が近づく=良いこと”を教え、資源ガードを能動的に予防する。